のどぐろの産地

高級魚として有名なのどぐろですが、実は産地についてはあまり知られていません。
のどぐろの日本国内での産地をご紹介します。

  • 【新潟県】

新潟県では県内の山北、岩船、新潟、筒石の底引き網漁で多く漁獲されます。
新潟県産ののどぐろは8月から9月が旬で、主に焼き魚や煮つけとして食べられます。

  • 【石川県】

石川県はのどぐろ以外にも真鰯、真鰺、するめいかなどが多く水揚げされています。
能登半島沖ののどぐろは秋にかけて脂の乗りがよく、その時期は特に高値で取引されています。

  • 【徳島県】

日本海側を離れ、瀬戸内海・太平洋に面している徳島県です。
近年、のどぐろの漁獲量増加に県を上げて取り組んでいます。
他に水産物として有名なのはわかめ、鰤、伊勢海老、あわび、太刀魚などです。
徳島県内でのどぐろの漁獲量が多いのは水深が100m~200mの大陸棚に面した県南部の海域となっています。

  • 【島根県】

島根県には全国に13港しかない「特定第3種漁港」に指定されている浜田漁港があります。

※特定第3種漁港とは

利用範囲が全国的な漁港のうち、水産業の振興のために特に重要であるとして、漁港漁場整備法の政令で定められた漁港のこと。
日本国内には2,900以上の漁港があり、そのうち特定第3種漁港は13港と、全体の0.45%を占めるに過ぎないが、漁獲高は日本全体の約30%を占める。

のどぐろ以外にも鰈は全国1位で、穴子、鰆、鰺も全国上位5位の水揚げ量を誇ります。

  • 【山口県】

本州最西端の下関漁港でのどぐろ漁が盛んです。
下関といえばとらふぐやあんこうが有名ですが、実はのどぐろの水揚げ量も多いのです。
下関ののどぐろは秋から冬にかけて水揚げ量が最大になり、その後はあんこう漁がシーズンとなります。
のどぐろは地元ではあまり消費されず、消費需要が多い東京、名古屋、大阪などの都市圏へ流通されることが多いようです。

  • 【長崎県】

長崎漁港も先ほど説明した特定第3種漁港のひとつで、のどぐろ以外の水産物では鱧、鰺、鰆、鮃などが全国上位の水揚げ量を誇ります。
対馬近海が主な漁場で、良質なのどぐろが漁獲されています。

  • 【まとめ】

これまで日本全国ののどぐろの産地をご紹介してきましたが、全国的に目が触れる機会が多いのは島根県産、長崎県産、石川県産ののどぐろです。
のどぐろ漁は日本海側での漁獲量が多く、秋から冬にかけてシーズンを迎えます。
のどぐろが店頭に並んでいるのをを見かけた場合は、その産地もみてみるのはいかがでしょうか。