のどぐろに限らず、干物を美味しく焼くにはコツがあります。
逆に言えば、この記事でご紹介するコツを守ればだれでも美味しく焼くことができます。
ご自宅でできる最高の焼き方をご紹介いたします。
【焼き物の基本】
干物を焼くうえで知っておくべきことは、
焼き物の基本中の基本である、「強火の遠火」です。
干物の表面をカリカリ、中身はしっとりジューシーに仕上げるためには欠かせないテクニックです。
焼き物では水分が大敵です。
近火の状態で焼いてしまうと、蒸し焼きのような状態となり、表面がパリッとせず、ベチョッとした状態になってしまいます。
BBQでも焼き物の基本テクニックである強火の遠火を意識すると美味しく仕上げることができます。
炭を多めに広い範囲に広げ、食材は炭から離して焼くと美味しくなるのです。
【グリルをあらかじめ温めておく】
事前に魚を焼くグリルを温めておきます。
これは、グリル内の温度を均一にするためです。焼き物は均一の温度で焼くのが基本です。
グリル内温度が高ければ魚を入れてから火を弱めてもすぐに温度は下がりません。
高温であらかじめ温めておき、魚を入れてから弱火で焼くのがグリルで炭火の「強火の遠火」を再現する簡単な方法の一つなのです。
【冷凍ものは解凍せず焼く】
干物は冷凍した状態で保存し、焼くときは解凍せずそのまま焼くようにします。
急激に解凍してしまうと旨味などの成分がドリップという水分になって逃げ出してしまい、さらに焼いたときに生臭くなる原因となってしまいます。
【焼く際の魚の向き】
開きの干物や一夜干しは皮の方から焼いていきます。
かれいやイカなどの開いていない干物はさらに盛り付ける表面を先に焼くようにします。
また、グリルの火加減のムラを把握するようにしましょう。
基本的には奥が高温で、中央より端の方が火加減が強いといわれています。
焼けにくい頭の方を奥にし、背中は端側に向けて焼きましょう。
【焼き加減の調整】
魚の焼きあがりの合図は、目玉を見て判断します。
のどぐろに限らず、魚は「目を見て焼け」というように目が合図になります。
ついつい焼きすぎてしまったり、逆に生焼けだったりと、魚を焼くのは難しい印象を持っている方もいらっしゃると思いますが、これで安心です。
生焼けの場合はまだ目玉が生卵、半熟のような状態になっています。
ゆで卵のように白くかたまっている状態であれば焼けている状態です。
焼く際の目安にしてみてください。
【まとめ】
ここまで美味しい干物の焼き方をご紹介してきました。
のどぐろの干物は高価なものなのでぜひとも美味しく焼き上げて食べていただきたいものです。
ご紹介した方法で極上の干物をご賞味ください。