冷凍干物の失敗しない・くっつかない焼き方を専門店が解説します!

冷凍干物の失敗しない・くっつかない焼き方を専門店が解説します!

冷凍干物の焼き方を解説

干物に限らず魚を上手に焼くのって案外難しいですよね?

身がくっついてしまいボロボロと取れてしまったり、焼きすぎて固くなってしまったりとみなさんにも少なからず失敗の経験があるかと思います。

魚の種類によっても皮から焼くのか、身から焼くのか異なりますし、裏返すタイミングなどその都度調べながら焼くことも多いと思います。
さらに後片付けに関しても、魚の皮や身がこびりついたグリルを洗うのってかなり骨が折れますよね。

以上のような理由から、実は自宅で魚を焼く人は年々減っているようです。
上手に焼くことさえできればこんなに美味しいのにちょっともったいない!

当記事ではそんな焼くという調理で失敗しないための干物の焼き方を解説します。
一度ポイントさえ覚えてしまえば意外と簡単に失敗なく焼くことができますよ。

干物は上手に焼けると驚くほど美味しくなります

この記事を書いた人

株式会社 和田珍味
和田珍味は大正12年創業のふぐ・のどぐろ等をはじめとする水産加工品メーカーです。
本店は島根県大田市の世界遺産石見銀山から車で15分。
和田珍味オンラインショップはこちら

和田珍味のお試しセットバナー

焼き始める前に冷凍干物の保存方法を確認

当店の干物は基本的に急速冷凍技術を使って冷凍した状態で販売しています。(味醂干しなどは常温)
スーパーなどで購入できる干物は冷蔵のものもありますが、ネット通販で干物を販売しているお店では当店と同じように冷凍配送が基本かと思います。

冷凍された状態で届いた干物は、そのまま冷凍庫での保存をお願いしております。
皆さまの中には今晩焼くからと解凍される方もおられると思いますが、実は冷凍状態のまま焼いた方が美味しく焼けることが多いです。
それはなぜかと言うと、冷凍干物は解凍される際にドリップと呼ばれる旨味成分が溶け出してしまい、焼いたときに味が落ちてしまいます。
特に常温解凍はあまりおすすめしません。解凍状態が悪くなり味もかなり落ちてしまう場合があるからです。
そのまま長時間放置すれば細菌も繁殖しやすく食中毒の危険も出てきてしまいます。

もし解凍する際は冷蔵庫で3-4時間を目安に解凍しましょう。
そして冷蔵庫で解凍されたものは再度冷凍はしないこと、さらに調理の際は火力を強めに短時間で焼くと、美味しさを保てるでしょう。

ちなみに冷凍干物の保存期限は、数ヶ月から1年ほどです。
お店や商品ごとに異なるので、詳しくはご自身でご確認いただければと思いますが、当店の商品であれば「のどぐろ一夜干」や「ふぐ一夜干」は賞味期限を1年と定めています。
長期保存できる点も冷凍干物の大きなメリットですね。

調理器具別の焼き方

ここからは実際に干物の焼き方をご紹介します。
調理器具別にコツや失敗しないポイントが異なりますので、ご家庭の状況に合わせて参考にしていただければと思います。

フライパン

フライパン

フライパンで焼く際に失敗しないためのコツは直焼きしないことです。
クッキングシートや市販の魚焼きホイルを利用するとこびりつきが防止でき、焼き加減の調整もしやすく、後片付けも簡単なのでおすすめです。

  1. ホイルを敷いて冷凍干物を皮目から焼く(フタはしない、5-6分を目安に)
  2. 焼き加減を確認し軽く焦げ目が付いたら裏返す
  3. 裏返したら水と酒を少量加え、フタをして4-5分を目安に蒸し焼きに
  4. 最後はフタを外して水分を蒸発させる
  5. 焼き色を確認して完成

※焼き時間は干物の種類やサイズによって異なります
※フライパンで直焼きする場合は油をひき、事前に十分に熱する
※味醂干の場合はより焦げ付きやすいので、火加減や時間に注意する

グリル

魚焼きグリル

魚焼きグリルは高火力で中までじっくりと火を通せるので、冷凍干物を焼くのに適しています。
また両面焼きグリルであれば裏返す必要もなく簡単に調理ができます。

  1. 予熱をおこなう(2-3分程度)
  2. 受け皿に水を入れる(水なしグリルの場合は不要)
  3. 冷凍干物を身を上に頭を奥に(しっぽを手前)にして置く
  4. 5分ほど焼いたところで焼き加減を確認して火力調整(片面焼きグリルの場合は裏返す)
  5. 両側に焦げ目がついたら完成

※焼き時間は干物の種類はサイズによって異なります
網に油や酢を薄く塗るとこびりつきを防止できます

オーブントースター

オーブントースター

トースターのメリットは表面をパリッと仕上げることができる点です。
ただし熱源と近いので、焼きすぎには注意しましょう。

  1. 予熱をおこなう(2-3分程度)
  2. 十分に温まったらアルミホイルを敷き冷凍干物をのせる
  3. 焼きはじめて5-6分たったところで焼き色を確認し、裏返す
  4. ほどよく焦げ目が付いたら完成

※焼き時間は干物の種類はサイズによって異なります
※温度は180℃-200℃を目安に
※スチーム機能があればよりふっくらと仕上げることができます

焼いてから時間がたった干物を復活させる裏技

のどぐろ一夜干

焼いた干物が余ってしまった場合や後で食べる分まで焼くこともありますよね。
時間経過とともに焼いた干物は身が固くなりパサパサとしてしまうこともあります。
そんなときには以下の方法をお試しください。

<固くなった干物を復活させる裏技>
  1. アルミホイルやクッキングシートに干物をのせて、酒と水を少量加える
  2. 少しすき間を残して全体を包む
  3. フライパンにのせ中火で加熱
  4. すき間から蒸気が出てきたらホイルを開ける
  5. 残った水分をある程度蒸発させれば完成(加熱しすぎない)

短時間蒸し焼きにすることで干物の身に含まれる脂肪分やたんぱく質が柔らかくなりふっくらとした食感が復活します。
また、日本酒を加えることでにおい消しの効果も期待できるのです。

【まとめ】美味しく焼くコツを知っているかどうかで味わいが全然違います!

当店の干物は主に一夜干製法で作っており、身に水分を残しているため、天日干しのものに比べるとふっくらジューシーに焼きあげることができます。
そのため当記事で紹介した干物の焼き方を参考に、焼くところにもこだわっていただき最高の状態でお召し上がりいただけると幸いです。
最後に焼き方のポイントのおさらいです。

  • 基本は冷凍のまま焼いて良い(解凍する場合は冷蔵庫で3-4時間を目安に)
  • 加熱に使う調理器具は事前によく熱する(予熱)
  • フライパンへのこびりつき防止にはシートやホイルが有効
  • 網へのこびりつき防止には油や酢を塗るのが有効
  • 干物の種類やサイズによって加熱時間は異なるので、焼き加減をこまめにチェック

一度コツを掴むと、焼くことが楽しくなってきますよ!

それでも焼くのが苦手な方には当店のふんわり焼きあげシリーズがおすすめ

<電子レンジで温めるだけ>
試してみたけどどうしても上手く焼けないという方また子育てやお仕事で忙しくなかなか調理時間が取れないという方におすすめなのが「ふんわり焼きあげシリーズ」です。
焼いた後に冷凍しておりますので、ご家庭の電子レンジであたためていただくだけで当店の干物を味わっていただけます。
「ふんわり焼きあげシリーズ」商品一覧

のどぐろふんわり焼きあげ

ふんわり焼きあげ のどぐろ一夜干
ふんわり焼きあげシリーズは焼く手間を省き、温めるだけで召し上がれます。
忙しい朝にも、火を使うのが心配なお子様、ご年配の方にもおすすめです。
焼くのが大変なのどぐろが焼かずに手間いらず!脂がのっています!
価格:1,890円(税込)

商品ページはこちらをクリック

ふぐふんわり焼きあげ

ふんわり焼きあげ ふぐ味醂干・ふぐ一夜干セット
ふんわり焼きあげシリーズは焼く手間を省き、温めるだけで召し上がれます。 忙しい朝にも、火を使うのが心配なお子様、ご年配の方にもおすすめです。 ふぐ味醂干・一夜干のセットを送料込みでお届けします。
価格:5,778円(税込、送料込)

商品ページはこちらをクリック