のどぐろの脂は脳に残るほどおいしいってホント?のどぐろの魅力「上質な脂」について詳しく解説

のどぐろの脂は脳に残るってホント?

のどぐろの脂は脳に残るってホント?

高級魚として知られる「のどぐろ」の最大の魅力は、その豊かな脂にあります。この上質な脂はとろけるような口当たりを生み出し、「白身のトロ」と称されるほど、そのおいしさは格別です。

インターネットやSNS上では、「のどぐろの脂は脳に残る」という風に、その印象的な味わいが表現されることもあります。これは主に、その深い味わいが忘れられない、という意味で使われる表現ですが、実はのどぐろの脂に含まれる栄養素が「脳の健康」ために効果があるとも言われています。

本記事では、この特徴的な「のどぐろの脂」にスポットライトを当てます。その栄養価と脳の健康へのメリット、そしてのどぐろの脂を最大限に味わうためのおすすめの食べ方などについて詳しく解説します。

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「のどぐろの脂は脳に残る」と都市伝説的に言われているが、その真相は?

「のどぐろ 脂 脳に残る」、このフレーズ(検索キーワード)をインターネットで見たことがある方もいるかもしれません。この一風変わった表現があるのは、高級魚「のどぐろ」の主な特徴である豊かな脂が、まさに忘れられない味わいを提供するためです。

このキーワードの出どころは、実はテレビ番組にあります。2017年2月に放送された日本テレビ系「月曜から夜ふかし」の1コーナーで、長崎県のブランド「紅瞳」というのどぐろが紹介された際のことです。

月曜から夜ふかし
出典:日本テレビ「月曜から夜ふかし

番組内では、マツコ・デラックスさんや村上信五さんがのどぐろの刺身や塩焼き、フライを堪能し、そのおいしさに感動されていました。この時、のどぐろを紹介していた長崎県対馬の水産加工会社の方が「しばらく食べなかったら、また食べたくなる」「のどぐろの脂は脳に残るらしい」と冗談混じりに発言したことが、「のどぐろ 脂 脳に残る」という検索キーワードの誕生につながったようです。

のどぐろの上質な脂はとても魅力的で、忘れられない味わいを醸し出すことは、一度食べた経験のある方なら納得していただけるでしょう。

次章から、この印象に残る「のどぐろの脂」について、その栄養価やおすすめの食べ方を詳しく解説していきます。

のどぐろの「脂」を徹底解説

脂というと、「こってり・ぎとぎと」のような印象を思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、のどぐろの脂はしばしば「上質な脂」と称されるほど、味わい深いものです。

また、のどぐろの脂には、DHAやEPAといったオメガ-3脂肪酸と呼ばれる栄養素が豊富に含まれています。このオメガ-3脂肪酸は、身体の健康維持や脳の活動をサポートするなど、多くの重要な働きをもつ栄養素なのです。

DHAやEPAは人間の体内で合成できない栄養素

DHAやEPAは、必須脂肪酸の一つに数えられる身体の健康にとって大切な栄養素です。

DHA(ドコサヘキサエン酸)は、主に魚の脂に含まれる不飽和脂肪酸の一種で、その最大の特徴は脳や目の健康に対する効果です。DHAは脳や網膜に多く存在し、とくに脳では神経細胞の一部を形成しています。スムーズな神経伝達を助け、記憶力や学習能力を高める効果があるとされています。また、血液の流れを改善し、心臓病の予防にも役立つと言われています。

EPA(エイコサペンタエン酸)もまた、主に魚の脂に含まれる不飽和脂肪酸の一種ですが、その特徴は血液の健康に対する効果です。EPAは血液中の「悪玉コレステロール」を減少させ、血液をサラサラにする作用があります。これにより、血液の流れが改善され、動脈硬化や心臓病の予防に効果的をされています。また、抗炎症作用も持っており、慢性的な炎症反応を抑えることが可能です。これらの作用により、EPAは心血管系の健康をサポートする重要な栄養素となります。

このようにDHAとEPAは脳や目、心臓などの健康を維持するための大切な栄養素ですが、実はDHAとEPAは、人間の体内で合成できない栄養素なのです。つまり、食事を通して身体の外から摂取する必要があります。

のどぐろは非常に脂ののりが良い魚です。したがって、これらDHAやEPAといったオメガ-3脂肪酸がほかの魚と比べても豊富に含まれています。

脂の多い魚はのどぐろのほかにも、マグロやさんま、さば、ぶり、きんきなどが挙げられます

なお、のどぐろの栄養成分については別記事でも詳しく解説しています!興味のある方はぜひご一読ください。

魚の脂を多く摂ると、太りにくくなるという研究結果も

一般的に、「脂肪」はカロリーが高いため、過剰に摂取すると肥満の原因になると考えられています。しかし、すべての脂肪が体重増加につながるわけではありません。とくに魚に含まれる脂肪は、その一例です。

その理由を示す具体的な証拠として、2015年に京都大学が発表した一つの研究データを紹介します。その研究は、「魚油摂取は交感神経を介して、「脂肪燃焼細胞」を増やす-「魚油」の効果で体脂肪燃焼を促す新メカニズムを解明」と題されています。

この研究では、魚に豊富に含まれる油(魚油:主成分はEPA、DHA)を摂取することが、「褐色脂肪細胞」という特定の脂肪燃焼細胞の増加を促進することが明らかにされました。褐色脂肪細胞は、体内の脂肪を効率よく分解し、エネルギーに変える能力を持っています。その結果、体脂肪の減少と体温の上昇を引き起こします。

魚油摂取は交感神経を介して、「脂肪燃焼細胞」を増やす-「魚油」の効果で体脂肪燃焼を促す新メカニズムを解明
出典:京都大学「魚油摂取は交感神経を介して、「脂肪燃焼細胞」を増やす-「魚油」の効果で体脂肪燃焼を促す新メカニズムを解明

つまり、この研究結果からは、魚油の摂取が体脂肪の管理に役立つことが示唆されています。これは、「魚の脂(油)=太りやすい」という一般的な見解を覆すものであり、魚の脂を摂取することによる健康へのメリットを理解する一助になると言えます。

のどぐろの上質な脂を味わうのに1番適した食べ方は?

ここからは、その上質な脂を味わうのに適したのどぐろの食べ方(調理法)をいくつか紹介していきます。

のどぐろの刺身・寿司

のどぐろの刺身

最初におすすめしたいのが、新鮮な状態で楽しむ刺身や寿司です。ただし、鮮度が非常に重要となるため、どこでも食べられるわけではありません。炙ることで脂が溶け出し、さらに風味豊かになるため、炙り寿司として提供するお店も多くあります。

のどぐろの塩焼き

のどぐろの塩焼き

次に、シンプルな調理法の一つである塩焼きです。加熱により、脂が溶け出しおいしさが増すことが特徴です。余計な調味料を使わず、素材の味をじかに楽しめます。

のどぐろの姿煮

のどぐろの姿煮

煮込むと、のどぐろの脂が溶け出し、タレなどの調味料とマッチすることで、深い風味が楽しめます。そのまま食べても良し、ご飯と一緒に食べても良し、多くの方におすすめできる食べ方です。

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のどぐろの干物(一夜干)

のどぐろ一夜干

保存性を高めつつもおいしさを保つ方法として、一夜干しもおすすめです。干すことでうま味が凝縮し、さらに余分な脂を落としつつ、良質な脂のみを味わうことが可能になります。のどぐろの干物は、その肉質がふっくらとしていることが特徴的です。特に、脂の多さが苦手な方には一夜干しはおすすめの調理法と言えるでしょう。

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一味ちがう!のどぐろの珍しい調理法

これまでに紹介した調理法以外にも、少し変わった形でのどぐろを楽しむ方法もあります。ここでは、それらの中からいくつかをご紹介します。

のどぐろのアクアパッツァ

のどぐろのアクアパッツァ

アクアパッツァはイタリア料理の一つで、魚をトマトやあさり、オリーブなどとともにオリーブオイルで煮込んだ料理です。のどぐろの脂とトマトの酸味が絶妙にマッチするこの料理は、一度味わうと忘れられないおいしさです。

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のどぐろのたたき

たたきは、表面を炙りますが、中までは火を通さない調理法です。のどぐろのたたきは、外側が香ばしく、中は新鮮な脂のうま味が楽しめます。薬味やポン酢とともにいただくと、さわやかでありながら、濃厚なおいしさが口いっぱいに広がります。のどぐろの上質な脂を味わうには、ぜひおすすめしたい食べ方の一つです。

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まとめ:のどぐろの魅力、その上質な脂はたしかに「脳に残る」おいしさ!

本記事では、高級魚のどぐろが持つ特徴的な「上質な脂」について、その栄養価からおすすめの食べ方まで詳しく解説しました。

  • のどぐろの脂にはDHAやEPAといった人間の体内では自然に作り出すことのできない重要な栄養素が含まれています。
  • 魚の脂肪を多く摂取することで、体が太りにくくなる可能性があるという興味深い研究結果も存在します。
  • のどぐろの刺身や寿司、塩焼き、姿煮、干物(一夜干)など、その上質な脂を味わうためのおすすめの食べ方もご紹介しました。
  • また、一風変わったアクアパッツァやたたきといった珍しいのどぐろの楽しみ方も紹介しました。

贈り物や手土産としても喜ばれること間違いなしの高級魚のどぐろ。その上質な脂が持つ豊かな味わいを、ぜひ一度ご堪能ください。

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この記事を書いた人

株式会社 和田珍味
和田珍味は大正12年創業のふぐ・のどぐろ等をはじめとする水産加工品メーカーです。
本店は島根県大田市の世界遺産石見銀山から車で15分。
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