のどぐろだけじゃない! 日本の高級魚紹介

日本の近海は魚のすみかとなる大陸棚が発達しており、しかも、暖流と寒流がぶつかりあって潮目を作り、魚のエサとなるプランクトンが大量に発生するため、非常に豊かな漁獲資源を誇ります。
その数は実に4,000種類もあり、食用でないものも含まれますが、今回はその中でも特に高価な魚についてご紹介します。

のどぐろ

まずは皆さんご存知のどぐろです。
のどぐろは山陰地方での呼び名で、アカムツと呼ぶ地域も多くあります。
よくのった脂と旨味の強さが特徴で、どんな食べ方でも美味しく食べられる魚として有名です。
市場に流通しているのは600g程度の大きさのものが多いですが、それでも1万円を超えることが多く値段が高いことで知られます。

クエ

九州地方ではアラと呼ばれることも多いクエは、どの部位を食べても旨味があることで知られています。身に弾力があって旨味が濃厚であり、ゼラチン状の皮の食感を好む人も多いです。
甘みと独特の歯ごたえのある肝臓や胃も美味しく、価格が高い魚として広く認知されています。

トラフグ

トラフグは年末年始はおもてなしのために購買者が増えるため価格が上がりますが、そうでない時期は家庭でも味わえる高級魚の一種なので、身近に感じる人もいるのではないでしょうか。
天然のトラフグは身に弾力がありますが、養殖は柔らかい印象です。刺身や鍋物、焼き物、唐揚げなど多様な食べ方ができるのが魅力ですね。

金目鯛

水揚げ期間は11月から6月と長い期間水揚げされる金目鯛ですが、旬を迎える冬のキンメダイは脂がのっているのでおすすめです。身は柔らかく、クセがない味わいが特徴で、皮目にも旨味が詰まっています。
刺身や霜造りもよいですが、塩焼きや煮付け、しゃぶしゃぶ、ムニエル、蒸し物など加熱調理にも向いている魚です。

クロマグロ

クロマグロは海のダイヤモンドと称されるほどの超高級魚で、赤身やトロなど部位によって味わいが変わることで知られています。
漁獲されるクロマグロの中でも最高級品と言われるのが、青森県大間産のクロマグロです。
大間は本州最北端に位置する場所で、海流が入り組んでおり、プランクトン、そしてそれらを食するイワシなどの小型魚の資源がとても豊富であり、これらを餌とするマグロにとっても、非常によい環境なのです。

キジハタ

キジハタは産地によって名称が変わる魚で、大阪湾周辺や兵庫県から福井県あたりではアコウと呼ばれています。
大阪などでは「冬のフグ、夏のアコウ」などともいわれて風物詩的な存在になっています。
水揚げ量が減っていることから高級魚として認知されています。

シロアマダイ

近年では幻の魚とも称されるシロアマダイは市場に出回る機会が少ないため、大半が高級料亭に納品されている高級魚です。アマダイ類の中で、最も希少価値の高い魚として知られています。
コリコリとした食感と良質の脂、そのまま食べてもまるで昆布締めしたかのような上品な旨味が特徴です。

高級魚を食べてみよう

今回は、日本の高級魚についてご紹介しました。
日常生活では見かけない高級魚も多いですが、それぞれ違った美味しさがあるので料亭などで見かけた場合はぜひ味わってみてください。
特に慶事などの際には、思い切って高級魚を食べる機会を設けてみるのも良いですね。