世の中には高級魚と呼ばれる魚介類が存在しています。
よく聞かれるのは、フグ、伊勢海老、うに、いくらなどでしょうか。
また獲れる地域や場所によってはブランドとなっているものもあり、たとえば青森県大間町で水揚げされるクロマグロは「大間のマグロ」と言って、競りでも相当の値がつくことで有名です。
当記事ではそんな高級魚介類の中から、“魚”に絞って複数の基準からランキング付けをしてみました。
単に高いという視点からだけではなく、珍しさや味の評判も加味し、独自ランキングを作成しています。
旅行や特別な日の食事の参考になると思いますので、ぜひご覧ください。
高級魚を使用したグルメギフトはとても人気があります
株式会社 和田珍味
和田珍味は大正12年創業のふぐ・のどぐろ等をはじめとする水産加工品メーカーです。
本店は島根県大田市の世界遺産石見銀山から車で15分。
和田珍味オンラインショップはこちら
ランキング選定の基準
当記事では、高級魚5種類を以下の基準でランキングにしました。
1.価格
まずはじめに注目したのは、もちろん価格です。
卸売市場での平均卸売価格などを参考にいたしました。
ただし、年間通して価格が安定した魚は少なく、旬や漁獲時期によって相場は変動します。
当記事では調査対象の魚が美味しく食べられているだろう旬の時期の価格に注目してランク付けを行います。
2.珍しさ
次に注目したのは珍しさ、つまり漁獲量です。
こちらは価格とも密接に結びついており、漁獲量が少ないのに人気がある(需要がある)魚は高値をつける傾向にあります。
つまり、珍しさも高級魚と呼ばれるためには大事な要素なのです。
3.味わい
最後に注目したのは、やはり味です。
人気を下支えするのは、結局のところ美味しいかどうかです。
しかしながら美味しさというのは主観的な部分も大きいので、客観的に判断するためにも当記事ではECサイトなどの売上人気や口コミも参考にしました。
それではランキングをご覧ください
第5位 トラフグ
第5位はフグ系の中でも最も高級とされるトラフグ(虎河豚)です。
気になる価格は時期によって大きく異なります。
旬である冬場は4,000円近く(東京豊洲市場の平均価格)になることが多く、逆に夏季は1,000円台と半分以下の価格に。
トラフグは養殖が行われており、そのおかげもあって流通は比較的安定しています。
養殖ものであっても価格は高いのですが、天然ものでさらに身が大きなものが最も貴重で高値で取引されます。
旬の冬季、特にトラフグの需要が高まる年末年始の時期に取引されるものは、キロあたり2万円を超すこともあるとか。
人気のある食べ方は、
- ふぐちり(ふぐ鍋、大阪ではてっちりとも呼ぶ)
- 薄造り(刺身、関西ではてっさとも呼ぶ)
- たたき
- 唐揚げ
- 白子焼き
- ヒレ酒
などです。
みなさんご承知の通り、内蔵の一部に毒のある魚ですから、原則として調理はプロにおまかせしましょう。
高級魚の代名詞として知られるフグ、そしてそのフグの王様と呼ばれるトラフグは、ぜひ一度味わってみたい魚のひとつです。
当店和田珍味では国産とらふぐを使用した商品をご用意しております。
オンラインショップでのご注文でご自宅まで直接配送いたします。
国産とらふぐ刺身
大皿に盛った国産とらふぐの刺身に、湯引き皮・特製ポン酢をセットにしました。
淡泊で弾力のあるふぐの身の特性を活かすために薄造りにしています。
刺身を1~2枚とり、お好みでネギやポン酢につけてお召し上がり下さい。
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冬季限定 国産とらふぐちり(3人前)
大好評の国産とらふぐちりセットです。すべて国産のものを使用しておりますので、安心で美味しくいただけます。
とらふぐならではの、だしの美味しさをお楽しみください。
⇨商品詳細ページはこちら
第4位 クロマグロ
第4位は当ランキングの中でももっとも馴染みがあるであろうクロマグロです。
「本マグロ」とも呼ばれます。また、ただ単に「マグロ」と言った場合はこのクロマグロを指している場合が多いです。
太平洋を広く回遊している魚で、他の高級魚と比べると漁獲量は多いです。
珍しさでは他の魚には劣りますが、味わいに関しては日本人がもっとも好んでいる魚といっても過言ではないでしょう。
価格に関しては、東京豊洲市場の平均価格で3,000-4,000円ほどが相場。
冷凍輸入クロマグロの供給が安定しているので、比較的安価に手に入りますが、国産天然もので冷凍ではなく生の状態であれば、相当の値がつきます。
みなさんもTVでマグロの初競りの映像やニュースを見たことがあるのではないでしょうか。
さずがにあの金額はご祝儀価格になっているので、実態とはかけ離れている部分もありますが、数千万、数億で取引される可能性がある魚がクロマグロです。
第3位 キチジ(キンキ)
第3位は東日本の太平洋沖や北海道オホーツク海などで獲れる高級魚、キチジ(キンキ)です。
赤い身と大きな目玉が特徴で、日本海で獲れる高級魚アカムツ(のどぐろ)と見た目が似ていますが、全く別の魚です。
日本国内の漁獲量のおよそ半分が北海道で獲れ、残り大半が青森や岩手、福島など東北地方が占めています。
正式名称はキチジですが、北海道では「キンキ」の名で親しまれており、また道東地域では「メンメ」との愛称でも呼ばれます。
北海道網走市では魚体に傷が付かないように延縄漁で獲った鮮度の良いキンキを「釣きんき」としてブランド化しています。
近年、漁獲量が減少傾向にあることから、価格はだんだんと上昇しているようです。
味は白身魚ですが脂ののりがよく、口の中でとろける美味しさ。お刺身など生で食べるのはもちろん、その脂質含有量の多さから加熱調理にも適した魚だと言えるでしょう。
第2位 アカムツ(のどぐろ)
第2位は日本海側で獲れ“白身のトロ”とも呼ばれる魚、アカムツ(のどぐろ)です。
第3位のキチジ(キンキ)と見た目や味がよく似ており、西ののどぐろ・東のキンキと呼ばれることもあるようです。
脂ののりが非常によく、そのことを「むつっこい」と形容すること、そして身が赤いことからアカムツという名がついたと言われています。
一方、口の中を開けて見てみると喉の奥が黒いことが特徴的なため通称のどぐろと呼ばれ、その呼び名で多くの方に認知されています。
主な産地は島根沖から山口沖にかけて。ここで獲れるのどぐろが、国内漁獲量の8割近くを占めています。
その他には金沢など北陸地方でも有名であり、北陸新幹線の開業で首都圏からのアクセスが良くなったこともあり、それに伴い「のどぐろ人気」も高まったとも言われています。
味は「白身のトロ」と呼ばれるだけあって、口の中でとろけるほどの脂が特徴です。
またサイズが大きなのどぐろほど脂質の含有量が増え、美味しくなるという研究データもあり、そういったものは高価格で取引されます。
島根県浜田市では「どんちっちノドグロ」、長崎県対馬市上県町では「紅瞳」としてブランド化もされています。
当店和田珍味ではもっとも脂ののった時期ののどぐろを厳選し、魚を知り尽くしたスタッフが手作業で一枚一枚丁寧に加工し商品化しております。
オンラインショップでご注文いただくと、ご自宅まで直接配送いたしますので、ぜひ一度ご賞味ください。
のどぐろ一夜干
日本海の高級魚「のどぐろ」は白身のトロとも呼ばれています。和田珍味では、のどぐろの身の厚さ、大きさにあわせて一枚一枚丁寧に仕上げました。焼いた柔らかな身からじゅわ~とにじみ出る脂がたまりません。
⇨商品詳細ページはこちら
のどぐろのたたき
“白身のトロ”と言われる高級魚「のどぐろ」を使ったのどぐろのたたきです。脂ののった大ぶりののどぐろだけを厳選し、表面をサッと炙ることで香ばしさを引き出し、中身は良質な旨味とコクを閉じ込めました。一夜干とはまたひと味違った贅沢な美味しさをご堪能ください。
※「のどぐろのたたき」は受注生産の商品となっております。お届けまでにお時間を要する場合がございます。ご了承ください。
⇨商品詳細ページはこちら
第1位 クエ
高級魚ランキング堂々の第1位は幻の高級魚と呼ばれるクエです。
主に西日本、特に九州で獲れるものが有名で、別名「アラ」とも呼ばれています。
獲れる量が少ないことから「幻の魚」とも呼ばれ、一般家庭の食卓に並ぶことはほぼありません。
高級料亭などクエ料理を出すお店でのみ食べることができる魚と言えるでしょう。
クエは成長のスピードが遅く、このことが幻と呼ばれるひとつの理由になっているようです。
サイズに関しては、大きいもので体長は130センチメートル、重さは50kgを超えます。
一方、クエは寿命がとても長く、20-30年とも言われており、ゆっくりと大きくなっていくのが特徴です。
そして肝心の味に関しては大きいものが美味しく、市場でも高値で取引されます。
これらのことから長年かけて大きくなったクエに需要があるのですが、その成長スピードの遅さからサイズの大きなものは獲れること自体が珍しいのです。
その人気の高さから近年では養殖も行われており、養殖物に関してはキロあたり1万円を切る価格で比較的安定しています。
ただしやはり養殖物でも大きいサイズになるまでにはとても時間がかかるので、他の魚と比べれば高値が付いていると言えるでしょう。
味わいは白身魚でありながらその旨味と脂ののりの良さから「クエを食ったら、他の魚は食えん」と言われるほどに絶品で、お刺身やお鍋などとても人気があります。
相撲の九州場所のある11月頃にちゃんこ鍋などで盛んに食べられたことから、旬は秋から冬とされることが多いのですが、クエ自体は通年獲れる魚で味も時期によってそこまで大きな違いはないようです。
ただし産卵後は一時的に脂が落ちるので、他の時期と比べると味も違うようですが、逆にその時期のものはお刺身で食べるに適しているとも言われてます。
まとめ
高級魚ランキング、いかがでしたか?
実はここでは紹介しきれなかった高級魚もたくさんあります。
一部地域にしか出回らない、ある時期にしか釣れない、そんな知る人ぞ知る魚もいます。
近年の環境変化や乱獲などで、日本の漁業も今後状況が変わっていくことが十分考えられます。
いつか食べることが叶わなくなる魚もいるかもしれません。
今後チャンスがあるときは、ぜひ高級魚と呼ばれる魚を味わってみてくださいね。
※当ランキングは和田珍味による独自調査に基づくものです。